河野賢のクラシックギター

河野賢 ギターリペア

こんばんは。ごきげんよう。もじゃこと樋口マサノリと申します。ご訪問頂き誠にありがとうございます。一番好きなお菓子はカヌレです。御座候も好きです。ビールは250mmがいいですね。いや~あっという間に6月になりました。今のところ元気です。さて、やっぱりリペア関係のお電話が多い。そういえばアシスタントのケンイチの修理を頼んだけどメールが返ってこない。なるべく早く治したいのだが。

河野賢(コウノマサル)

世界の河野ギター、今でも大人気ですね。クラシックギターのコンクールで河野ギターが賞品になる事があって、外国のギタリストはたいそう喜ぶのだそう。

1950年代から見かけます。河野ギターは時代によってモデルチェンジしています。こちらは1962年製、河野ギターの中では初期にあたります。

お祖父さんのギターをお孫さんが弾く事になったのだが、弦が切れてしまったようです。60年分の汚れ、手垢があるのでクリーニングします。

この指板とフレットを見るだけで、どんな方がどんな風に弾いていたかがわかります。まず、指板が凹んでいますよね。これは左手の爪によってえぐられていきます。「そんなもん知っとるわい、爪ぐらい切って弾いてるやろ。」そうです。おそらく限界まで爪を切っていると思います。つまりこの人は巻き爪です。私の指はヤモリみたいだから100年弾いても黒檀は削れません。そして、フレットが凹んでいます。ナイロン弦で金属のフレットが減るって実はすごい事。おそらくものすごく強い力で弦を押さえていた事が分かります。

しかしながらボディーは非常にキレイです。62年前のギターですよ。とても大事に扱っていた事が分かります。つまり価値が分かる方が弾いていたという事です。持ち主を勝手にプロファイリングしますと、とてもギターが好きな方、普通より好きな方、熱心なギター愛好家である。巻き爪で力が強い男性。という事が分かります。

3フレットまでの消耗が激しい、アンサンブルでは和音やベースを担当していたのではないか。当時は今よりマンドリンクラブも盛況だったと思います。クラシックギターは伴奏を弾く事が多いのでローフレットが極端に減ったのではないか。という事でこの方はおそらく大卒です。

初期ラベルですね。KohnoではなくKonoとなっています。初期はドイツ式ジョイントで、70年代からスペイン式になります。

一通りキレイにして感じたことは、わずかに順反りしてます。演奏に大きな不具合はないが、このギターでコンクールに出るとなればフレット交換は必須でしょう。指板のストレートを出して少し大きめのフレットを打てば、弾きやすさも格段にアップします。

河野ギターは80~90年代辺りのNo.30やマエストロなどが一番人気があります。70年代はスペイン式ジョイントでネックは反りに強い黒檀補強が入り、No.20からハカランダが惜しみなく使われていて非常に魅力的なのだが、弦長が長いので価格はそこまで高騰していなかった。しかしながら、ここ数年で70年代の河野もグングン値上がりしてます。

弦はそりゃサバレスでしょ

この動画ほどアップロードする時、ドキドキした事はない。私がインフルエンサーやったら命狙われる。でも、この動画はいまだに再生回数が伸びています。やはり人間が欲しいのは本当の事なんですよ。お隣さんの夫婦喧嘩が気になるんです。
 ハイっ!!というワケで今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。お家にあるギターが河野賢だなんて奇跡です。普通はモーリスのW-18が埃だらけで、そりゃもう湿気て、モコモコになって物置から発見されるのが常であります。是非、クラシックギター愛好家になって下さい。樋口は静かにそう思うのであった。おしまい。ではまた!!バイバイ~(^^)/

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