こんにちは。ごきげんよう。もじゃこと樋口マサノリと申します。ご訪問頂き誠にありがとうございます。ご存知の通り、私の家は自営業でして楽器店を営んでおりました。昭和51年創業のミドリ楽器です。いよいよ終焉が近づいているようです。店舗が持ち物で家賃が要らないなら継いでもいいけど、テナントじゃまず食えない。この規模だと最低月に100万円は売り上げないといけない。音楽教室の先生にも来てもらわないといけないし、私ものほほんとYouTubeをやってる場合ではなくなる。

俺の手で葬ろう。ミドリ楽器=両親

私と同い年のミドリ楽器、何かと私の人生にまとわりついて来た。私の人生は12歳から42歳くらいまでは暗黒期。「なんでこんなに楽しくないんだろう。」心が不自由でずっと苦しかった。ついには医療機関にもお世話になった。(3回入院)憎しみと恨み、自己否定の日々。「こんな風にしたのはアイツのせいだ。」と無限ループにはまって、ブルーにこんがらがって、未来なんて全く見えない日々を過ごしていた。

俺からしたら「こんな荷物を背負わせて、他の奴らと同じように生きろってか?テメーは何事もなかったかのように自分を楽しんでいる。ふざけんじゃねぇ、ふざけんじゃねぇよ。」そんな感じだった。そこを乗り越えるのに30年かかった。もう無理だと思った。
「ああ、アイツね、もう終わったよ。」「ありゃ、もう無理だろう。」そう思った人もいたと思う。当然だ。ボクシングで言ったら、もうフラフラもフラフラ、何回もダウンして今にも倒れ落ちそう。それでもこの世に漂っていると風向きが変わって来た。自分の中で「もう、ええやろ。あいつも未熟やったんや。俺のためやったのか、自分のためやったのか、もう分からん。どっちでもいい。」一言で言うと許しの気持ちが湧いて来た。今まで硬直して恨みや憎しみでカチコチになっていた心が氷解していくのが分かった。まさか自分にこんな日々がやって来るなんて思いもしなかった。何かゴロンと越えた気がした。
無性にトム・ウェイツが聴きたくなった。その歌詞は見事に偶然に私に寄り添っていた。とめどなく泣いた。おセンチに泣いたというのではない。生きている事、死んでいく事、すべてが遠くから見渡せた。みんなの人生がありのままに手に取るように理解出来た。
さらばだ
すべてが終わった。
それにしてもしつこい。我ながら驚嘆している。普通、もう上がってこれないでしょ。まさか、まさかの巻き返し。こうなったら追いかける側は強いよね。ホンマに長った。ええ加減にせえよ。と独りつぶやいているのでした。
ハイっ!!というワケで今回も最後までお読みいただきありがとうございます。皆さんももちろん、辛い事や悩み事があると思います。この重さは人によって感じ方が違うから簡単には計れませんが、何もないなんて人も稀だと思います。私は極端な人間なので悪いループに入るともう抜け出すのが大変だったんですね。今となってはこのように客観視できるのですが、そこにいる時はまさに困惑、混乱、取り乱して、泣きすがり、大変でした。しかし、ホンマに浮上してくるとは。さすが根気と執念の男。
すんません、でも感傷的にはなってません。ミドリ楽器を葬るのはやっぱり俺でないとね。別にミドリ楽器自体が俺を苦しめたワケではないし。50年ですね。節目にふさわしい1年だと思います。それでは!!バイバイ~(^^)/
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コメント
こんな文章に出会えるのが、このブログの惹きつけられるところ。
樋口さんの自分語りなのに、こちらがじわぁときて、うんうんとうなづいてほぐされている。人の成熟が、やんわりこちらの背中を押してくれる。
ありがとうございます
古いMacが好きだなさん>コメントありがとうございます。私も文章にする事でスッキリする事もあります。自分語りが過ぎるとよくないと思いますので、たまにですね、ここぞという時にだけ書くようにしております。