軽音楽部に入った君に。

板書 ギター教室
ちょっとずつやん。

こんばんは。ごきげんよう。大阪府高槻市沢良木町の樋口亜沙子ギター教室&樋口商店より樋口マサノリがお送りします。ご訪問いただき誠にありがとうございます。高校生になって軽音楽部に入った人がこのブログを読んでいる確率はかなり低いと思う。今までそこをターゲットにした記事は書いたことがないかもしれない。やっぱり、40代以上の読者をイメージして書いていると思います。なので今回の記事はあんまり意味がないのかもしれないが、万に一つ若者が読んでいると思って書こう。

いや、無理でしょ。

軽音部というのは大変人気のあるクラブだそうです。一昔前はアニメけいおんがヒットしましたね。ムスタングモデルがたくさん売れましたね。ほとんどは地縛ギターになっている事でしょう。今はぼっち・ざ・ろっくというのが流行っているそうです。 
 一体どんな風に進めているのか聞いてみると、いきなりスコアを渡されて「やっといて。」だそうです。なかなかスパルタン。で、スコアを見ましたがKeyがE♭mでした。クラシックギターでない限り、楽譜が読めなくても弾けてしまうのがギターとはいえ、いきなりE♭mはキツいでしょ。変ホ短調、♭が6個です。キーボードが初心者なら「やってられるかぁ!」ってキレてもいいと思います。チューニングも怪しい状態でこんなスコア弾けるワケないやん。話によると入部した生徒の大半は退部するそうです。そらそうでしょ。一部の経験者が残るって感じなんかな。僕もクラシックギターを習っていたから他のギターも弾けたというか理解出来ました。

でも、ウチに来たんやから弾けるようにしたいやん。

ギターは一生の趣味になります。一生の宝物にもなります。僕は「ギターをやってて良かったな~」っていつもそう思っています。お金になるとか、有名になるとか、それも大事かも知れませんが単純にギターは楽しい。ウチの教室に来た人たちにもそうなって欲しいと思って接しています。ウチに3年以上来た子らは教室をやめても、絶対ギターはやめてないと思います。確実にギター中毒にしてあります。

先を見たらしんどくなります。今、出来る事を確実にこなして下さい。1㎜ずつでも進めば終わりは来ます。以前にも書きましたが0~1の段階が一番危ない。やめてしまう危険性が極めて高い。逆に1になりさえすれば、もうギターをやめる事は出来ません。ですからこの部分はゆっくり、確実に、小さな出来るんや体験をしてもらうしかありません。やっぱり炎のギター教室に来たからには、ブイブイいわすようになってもらわんと。小手先のテクニックとか音楽理論、その他、蘊蓄なんかはどうでもいいのよ。全然ギターに興味がない人にも伝わるような演奏が出来るようになって欲しいと思います。そうすればギター愛好家はもっと増えます。技術や理論で圧倒するんじゃなくてね。

生徒募集中とか書くなよ。

当たり前やん。コンビニの前に「お客さん募集中」って書いてるか?そら募集してるやろ。ただいま満席とかなら書いていいと思うけど。なんか「生徒募集中!」って文言見るだけで「あ~センスないな~」ってか「何も考えてないんやな~」って思ってますよ。樋口マサノリは。

ウチに入会する条件は一つだけ。素直さです。練習量と上達のパフォーマンスを最大限にするのは素直さです。素直さとは自分を疑う心を持っているという事です。もしかして、俺のやり方は間違っているのかも知れない、先生の言った通りにやってみよう。と思えるかどうか。別にこっちは「俺の言うとおりにしろ。」なんてちっとも思っていませんよ。「試してみてもいいんとちゃう?」と思ってるだけです。まだ自分を変化させられる柔らかさを持っているかどうか。「今までこのやり方でやって来たので、今更変える事なんか出来ません。」っていうのは真赤なウソです。そういう人に限ってそこまで練習はしていません。鬼のように練習している人は貪欲だから人の意見を取り入れますよ。試せるものは何でも試してみる。とにかく上手くなりたいしか考えてないんですよ。

変な練習を2時間すると。

2時間分下手になります。

練習っていうとただスケールを高速で弾いたり、とにかく指を動かせばいいんだと頑張るイメージがありますが、まずは要らない練習はしないというのが大事ですね。普通に社会生活を送っていれば毎日何時間も練習出来るとは限りません。だからこそ、無駄を省いた質の高い練習を継続する事が大事になってきます。練習というのはすなわち演奏なのです。「今はまだ練習だから。」という人は上達しません。「練習なんてない。演奏があるだけです。」そういう人は無駄な練習はしないでしょう。その無駄を省いた練習メニューを教えるのが先生の役目です。その人によって一人ずつ違うんです。この人は3年のキャリアがあって、今こういう所で行き詰っている。この人は全くの初心者で無駄な知識でいっぱいになってしまって、何を練習したらいいのか分からなくて困っている。その人にとって今、一番効果がある練習を伝える事。それが我々の使命であり仕事なのです。
 ハイっといったワケで、果たして若者は読んでいるのでしょうか。まぁ大人の方にも通じるものはあるかと思います。別に偉そうに言うてるんじゃないんです。僕かって他の分野は全部素人ですからね。今から「スノボーやるぞ!」ってなったら、自分の知識なんか全部捨てて出来てる人に練習メニューをお任せするんが一番やん。ね、ま、そういう事だから。今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。ギターはホンマに楽しいね。それは間違いないわ。では!バイバイ~(^^)/

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